弁護士 伊東克宏のブログ

相馬市（福島県）に行ってきました。

平成２３年５月２日，弁護士会の被災地支援活動の一環として，相馬市の避難所での法律相談に参加してきました。

福島県知事が，記者会見で福島県は地震，津波，原発，風評被害の四重苦だと言っていましたが，相馬市は，まさにそのとおりの場所になります。

法律相談と言っても，今後の行政に拠るところが多く，お力になれるところも少なかったのですが，相談内容としては，仮設住宅と保険金に関することが多かったです。

皆さん，避難が一段落し，今後の生活をどう立て直していこうか，という問題に直面し始めているようです。

避難所へ行く前に，津波の被害に遭った現場を見てきました。

テレビで見たままの惨状で，「普通に」漁船が歩道に乗り上げていたり，建物の上に乗っかっていたりしていました。

「信じられない」とか，「これはひどい」と言う感想はなく，見たまま「津波に遭うとこうなるんだ」と理解するほかありませんでした。

このように書くと，福島県への「行き控え」をする方がいると嫌なので補足すると，こうした目に見える惨状は津波の被害にあった地域に限られており，相馬市の市街地はライフラインも復旧し，いたって平穏です。

ガソリンも普通に給油できますし，津波に遭っていないコンビニエンスストアはすべて営業中でした。

福島県の皆さんのためには，そっとしておくのではなく，是非機会があれば行って，お土産も買って，お金を落としてきた方が良いと思います。

最後に，お話を聞かせていただいた（法律相談をしたというのもおこがましいので）相馬市の方々は，本当に温厚で，やさしい方ばかりでした。

またできることを探して，協力していきたいと思います。

2011年5月7日、カテゴリー：「日々あれこれ」（日記）