弁護士 伊東克宏のブログ
Katsuhiro Ito's Blog
民商法研究会について
民商法研究会とは・・・
主として橫浜市内で活動する税理士,司法書士,弁護士,公証人,中小企業診断士によって構成される私的な勉強会です。
発足より10年以上が経過し,およそ1か月に1度ごと,個々にテーマを持ち寄り,議論をしながら,研鑽を重ねております。
必要に応じて,大学教授,大学講師をお招きしての勉強会なども実施しています。
日常,私たちが直面する問題というものは,すべてが裁判所で解決するわけではありません。
たとえば,相続問題ひとつをとっても,法定相続分や遺留分といった法律上の問題,相続税の問題,登記をどのようにするか(しておくか)といった問題があり,そのほか,企業の事業承継が絡めば,そもそも今の会社をどのように存続させるかといった問題もあります。
相続というおなじテーマに向かい合うとしても,弁護士,税理士,司法書士といった個々の士業ごとに,依頼人から与えられた責務が違います。
弁護士は,依頼人にとって有利で,法律上問題のない分け方を志向します。
税理士は,節税の方法を模索するのでしょう。
司法書士は,ほかの相続人の身勝手ができないような登記表示や,最終的にはきちんと移転登記を完了させることなどを考えてくれます。
このように,それぞれが置かれた立場,局面によって意見が異なることが多いのですが,実は,その意見の相違にこそ,弁護士だけ,税理士だけ,司法書士だけで考えていると陥りがちな「落とし穴」があります。
とりわけ,個々の士業ごとにアップツーデートな情報があり,たとえば,税務通達の改正や,法務局の運用変更など,弁護士だけで正確な情報を追尾し続けるのは困難です。
結果,私(伊東)個人としても,この勉強会で指摘されていたことで,救われた場面が少なくありません。
今後,民商法研究会の活動紹介の場として,当ブログを活用していきたいと考えております。
(平成23年2月23日)
2011年2月23日、カテゴリー:民商法研究会
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