弁護士 伊東克宏のブログ

Katsuhiro Ito's Blog

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『普段どおり』に。

まずは,このたびの東北・関東大震災の被災者の方々に対し,お悔やみ申し上げます。

ひとりでも多くの方の生命が助かることをお祈りしております。

私の場合,金曜日の地震の際は,弁護人として裁判員裁判の法廷に立っておりました。

裁判所の建物は安心でしたが,それでも壁にひびが入り,大いに揺れました。

幸い,家族も事務員も,自宅も事務所も,被害はなく無事でした。

福島県郡山市に住む曾祖父も無事であり,安堵しておりますが,迎えにいけるわけでもなく,私からは電話がつながらず,高齢ですので心配は心配です。

被災者の方々のために何ができるのかと考えると, 具体的なことは思いつきませんが,まずは被災していない私たちが冷静になって,無理をしてでも『普段どおり』にすることは,大事なことだろうと思っています。

今日も,町を歩けば,ガソリンスタンドに車が列をなし,電池やラジオが売り切れと言う状態が見られましたが,そういう状態は,私たちが『普段どおり』でない心理が招いた結果だと思います。

それから,今日はホワイトデーで,いつもなら通勤経路であるダイヤモンド地下街に,その種の菓子店が出店を連ねているところでしたが,ダイヤモンド地下街自体が全店休業でした。

たかがホワイトデーとはいえ,そのために準備をされてきた菓子店の経済的損失は莫大であるはずです。

たしかに,連日の報道を見ていれば,ホワイトデーの気分になるのはなかなか難しいかもしれません。

ですが,これからは無理をしてでも私たちは,電池やラジオではなく,ホワイトデーのお菓子を買わないといけないと思います。

まずは,私たちが,『普段どおり』のことをしていかないと,被災していない個人,会社までもが疲弊してしまい,日本全体が活力を失っていくと思います。

今日は,さきほどお話しした裁判員裁判の続きの日でした。

予定より遅れて開始したものの,裁判員の皆さんは,交通事情が混乱する中で集まられていました。

選ばれてしまった以上は法律上の義務であり,当たり前のことを当たり前にしているとも言えますが,裁判員の皆さんは,それぞれ別に仕事や家庭を抱える中で出頭されているわけで,その当たり前が立派だと思います。

これからも,電気や交通の問題など,不便なことが続くのでしょう。

ですが,できる限り『普段どおり』に,頑張りましょう。

もちろん私も頑張ります。

2011年3月15日、カテゴリー:「日々あれこれ」(日記)

弁護士 伊東克宏

弁護士 伊東克宏

相続・離婚を中心とした一般民事事件のほか,会社法務にも対応。弁護士として10年以上のキャリアを有する。

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